10月20日(土)、MakeXロボットコンテストの日本予選東京大会が世田谷ものづくり学校にて開催されました。日本で初開催となる本大会は、株式会社Azhai Communications、J-Roboによるご協力と、一般社団法人STEM教育協会の運営のもと執り行われ、参加者は12月に中国で開催されるMakeX世界大会を目指して競い合いました。

参加者と運営の皆さんで集合写真

当日行われた小学生の部には24人の参加者が集い、2人1組の12チームに分かれて予選に臨み、勝ち残った8チームが決勝に進出しました。これまでの練習の成果を発揮しながら、試合の合間にはより多くの得点を獲得するために、ビジュアルプログラミングソフトウェア「mBlock」のプログラムを修正したり、自分たちの「mBot」の改善を繰り返すチームの様子も見られました。

プログラムの修正やmBotの改善を試みるチームも

MakeXの特長の1つに、対戦相手のチームとも共同で遂行しなければならないタスクがあります。そこでは、例え敵同士であったとしても、同じ目標を持つ仲間として、積極的なコミュニケーションをとり合いながら、協力し合うチームワークが求められます。MakeXは、競技を通じて子どもたちが苦労や喜びを分かち合い、共有する中で協力し、協力する中で創造し、創造する中で成長することを目指しています。

チームメイトだけでなく、敵チームとも協力する参加者の様子

今回の東京大会では、激しい戦いの末、「チームUK」と「チームユイ&ココロ」の連合チームが優勝しました。

大会MVPである「チームUK」は、12月に中国で開催される世界大会に、日本予選東京大会の代表として出場することが決まりました。MakeX日本予選は、引き続き来月福岡と沖縄でも開催されます。どんなチームが出てくるのか、大変楽しみです。

優勝した「チームユイ&ココロ」(左)と「チームUK」(右)

またMakeXは、日本以外にも、シンガポール、タイ、インドネシア、エストニア、フランス、メキシコ、ニュージーランド、ドバイ、香港、中国等で行われています。世界中の予選を勝ち抜いた350ものチームが、2018年12月に中国で開催されるMakeX世界大会の本戦に出場する予定です。優勝チームには、トロフィーや500,000人民元相当の賞品が贈呈される予定となっています。

日本では、2020年度から実施される小学校のプログラミング教育の必修化に向けて、授業内にタブレットやロボットを使用したプログラミング学習を取り入れる動きが多くあります。東京都教育委員会が指定する2018・2019年度のプログラミング教育推進校のうち、3校がmBotをプログラミング教材として導入され、学習を実践しています。自分の思い通りのロボットに組み立てられるmBotは、家庭や塾での使用だけでなく、学校教育のSTEM教育やプログラミング教育の教材としても注目され始めています。

私たちは、日本初開催のMakeXを通じて、この取り組みこそが、子どもたちが自ら設定した目標に向かい行動し、その中で問題を発見し、改善のために工夫を繰り返し、協力し合いながら目標達成のための最適な方法を選択するという、プログラミング的思考を養うきっかけになりうることを確信しました。

MakeXについて

MakeXとは、創作意欲を刺激して青少年の成長を導くことを目的に、Makeblockが世界規模で展開しているロボットコンテストのプラットフォームです。ハイレベルな競技を通じて、青少年が楽しみながら体系的に科学、技術、工学、アート、数学(STEAM)などの知識を学習できるとともに、創造性やチームワークを養うことを奨励します。